こんにちわ✨今回の記事は作業療法士が担当しています😊
先日、「失語症の人の生活のしづらさに関する調査」というものに出会いました📖とても大切な気付きがあったので、共有させて頂きます
みなさんは、外出や旅行に行けなくなる理由として、どのような理由が思い浮かびますか?私は、真っ先に「手足が不自由」ということが思い浮かびました🤔でも、「手足が不自由」ということ以外にも外出を諦めてしまう理由は沢山あります。「失語症」も、その大きな理由の一つです!
私は言語聴覚士の先輩と活動しているので、普段から失語症の方の支援について色々と学べる機会は沢山得られる!!、、はずですが、今回の調査に出会って、その意識がとても薄かったことを痛感しました💦
失語症は、言葉が出にくいだけではなく、お釣りの計算が出来ない・1人で食事の注文が出来ないなど生活の中の様々な場面で課題に直面することがあります。体が不自由なことは、車椅子に乗っていたり、杖をついていることで外から見ても気付かれやすいですが、失語症は見た目では伝わりにくいです。外出先で出会った人が、失語症の方に対して理解を示し、必ずしも必要な協力が得られるとは限りません。失語がある方が外出するには、家族などの支援者の存在が必要となることも多いのが現状です。
今回の調査の中では、家族だとしても、「本人の思いを推測することが難しい」と感じる人が多いこと、ガイドヘルパーという制度もあるが、ガイドヘルパーさんも家族同様の課題を持っていることも分かりました。思いが伝わらないことは、本人にとっても・支援者にとっても、とても辛い状況だと思います。その状況が、失語症の方が、出掛けたい・旅行に行きたいという想いを諦めてしまう大きな要因になってしまう。
体が不自由な方に対して、「介助が必要でも旅行に行くことができる」という気付きを持って頂けるように関わるのはもちろん、失語がある方に対しても、同じ気付きを持って頂けるような支援がしたいと改めて思いました。
言語聴覚士の失語症の方への支援を見学させてもらうと、本人が言いたいことを代わりに相手に伝えるということだけではなく、本人が言いたいことを汲み取った上で、どうすれば本人が伝えることが出来るのか。そのためには、どのような関わりをしたら良いのかをとても大切に関わっていることが分かります。
失語があるから人と関わるのは辞めようと思うのではなく、失語があっても人に伝えることが出来るという経験を、1人でも多くの方にして頂けるように私も活動していきたいです。
「とも旅」は、「介助が必要でも気軽に旅行に行ける未来を作る!」を目指して、作業療法士と言語聴覚士の2人で活動しています。一緒に活動している言語聴覚士は、失語症の方への対応についてはもちろん、体が不自由な方への対応方法も勉強し、対応しています。私も、体が不自由な方への対応だけではなく、失語症の方の想いを汲み取り、「出来る」を活かす支援が出来るように、失語症の方への関わり方を学んでいきます✨
私たちとの関わりが、少しでも多くの方の「今を楽しむ」きっかけ作りになれますように🍀
厚生労働省「失語症の人の生活のしづらさに関する調査」
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12501000-Nenkinkyoku-Soumuka/0000065139.pdf
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